学生定着のための祭「金沢もぐ博・かなざわもぐぱく」

学生と地元企業のひらめきたっぷり!金沢LOVEな、おいしいフェス

■なぜこの事業を実施したのか
金沢は学都として多くの学生が集まる一方、卒業を機に県外へ流出する課題があります。学生は地元企業を知る機会が少なく、企業側も学生との接点が限られていました。そこで学生が企業の魅力に触れ、まちへの愛着と就職の選択肢を広げる“定着のきっかけ”をつくるため本事業を実施しました。

 

■事業内容
本事業は、学生が主体となって「学生定着のための祭」をつくり上げる実行委員会の組織体構築からスタートしました。石川県内の学生42名、協力企業14社が参画し、2025年5月24日のキックオフを皮切りに、全5回の実行委員会と10回の学生リーダー会議を実施。企画立案、企業訪問、商品・体験コンテンツの開発、会場設計、予算編成、広報戦略、運営マニュアル作成までを学生中心で進めました。

チームは商品開発、体験、運営管理、ステージ、広報などに分かれ、企業と共に試作や打ち合わせを重ねながら“学生の感性×企業の強み”を形にしました。広報では公式Instagram・TikTokを開設し、地域メディアやインフルエンサーとも連携。

そして2025年9月23日(火・祝)、いしかわ四高記念公園にて「金沢もぐ博・かなざわもぐぱく」を開催。学生が開発した飲食コンテンツや体験企画、地域色豊かなステージを通じ、幅広い来場者が金沢の“新しい食と文化”に触れる一日となりました。

■その結果どうなったのか
学生は企業訪問や商品開発、運営経験を通じて地元企業を具体的に理解し、働く人の想いや社風に触れることができました。アンケートでは「金沢の企業が就職先の選択肢に入った」と回答した学生が7割を超えるなど、定着の入口となる成果が確認されました。来場者も5,500名超と大きな賑わいを生みました。

■今後の展開について
学生と企業がより多面的に交流できる仕組みを整え、就職・インターン等の次の接続を強化し、継続事業へ発展させます。

■担当者より一言
「金沢もぐ博・かなざわもぐぱく」は、学生が“参加する側”ではなく“つくり手”として地域企業と向き合い、企画から当日の運営までを主体的に担った共創型プロジェクトです。最初の段階では、学生同士の役割分担やスケジュール設計、企業とのコミュニケーションに難しさもありました。しかし回を重ねるごとに、学生が自ら課題を見つけ、相談し、改善しながら前に進む姿が頼もしく、チームとしての成長がはっきり見えてきました。

特に印象深かったのは、学生が企業訪問や打ち合わせを通じて、働く方々の想いや地域への誇りに直接触れたことです。企業の皆さまが学生のアイデアを一つひとつ丁寧に受け止め、試作や企画のブラッシュアップに伴走してくださったことで、学生の発想が“現実の価値”へと磨かれていきました。このプロセスそのものが、教室だけでは得られない実践的な学びとなり、学生にとって「金沢で働く未来」をより具体的に思い描く契機になったと感じています。

また、SNSを起点とした広報やステージ・体験設計など、学生の感性がイベントの随所に活かされ、当日会場で見られた多世代の来場者の楽しそうな表情は、私たちにとっても大きな励みになりました。来場者の賑わいだけでなく、学生と企業が同じ目標に向かって対等に協働した経験が積み重なったことこそ、本事業の最も大きな成果だと捉えています。

金沢には、挑戦を歓迎し、若い力と一緒に未来をつくろうとする企業や地域の土壌があります。今回生まれたつながりや成功体験を一過性で終わらせず、インターンや就職、さらには次年度以降の共創活動へ自然につながっていく仕組みを育てていきたいと思います。学生にとっては“ここで働くことが誇らしい選択肢”となり、企業にとっては“若い感性と出会い、新しい価値を生み出す接点”となるよう、今後もより良い形に磨き続けてまいります。ご参画・ご協力くださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。