つながるBO-SAI FESTA

地域のつながりで、防災力を高めよう!

■なぜこの事業を実施したのか
災害時に多くの命を守るには、地域のつながりが不可欠です。しかし地域活動への関心は低下し、住民同士の関係は希薄になりつつあります。そこで、楽しみながら人と関わり合える機会をつくり、地域活動に参加したくなる「きっかけ」を生み出すため、本事業を実施しました。

■事業内容
本事業は、地域コミュニティの互助・共助力を高めることを目的として、長坂台校下を中心に地域住民が参加できる防災交流イベント「つながるBO-SAI FESTA」を開催しました。
事前には、地域住民20名による参加型プログラム「つながるラボ」を4回にわたり実施し、自衛隊・消防・防災・縁日チームの4つのブースを住民とともに企画・準備しました。当日はこれらのブースに加えて、地域のにぎわいを生み出すためにキッチンカーを誘致し、来場者が休憩しながら交流できる空間づくりも行いました。また、長坂台校下自主防災会や消防署とも協働し、安全管理や体験内容の充実化、運営体制の強化に取り組んだ点も大きな特徴です。地域の多様な主体が関わることで、参加者が安心して楽しめるイベント体制を整えました。

自衛隊ブース:車両展示、装備品紹介、VR体験、フェイスペイント体験など、非日常体験を通じ防災への関心を高める企画を実施。

消防ブース:バケツリレー競争を行い、協力し合う体験を通じて地域で助け合う価値を体感。

防災ブース:巨大防災すごろくや新聞紙スリッパづくりで、家族や初対面同士の自然な会話や協力を促進。

縁日ブース:ヨーヨー釣り・お菓子流しなど、誰もが参加しやすい交流体験を提供。

また、受付でのリストバンドによる入場管理、退出時の投函アンケート、50名を超えるヒアリング調査を実施し、イベントが実際に「つながりを生んだかどうか」を可視化しました。来場者は約700名、アンケート回収率は91%となり、多くの参加者の声を収集することができました。

■その結果どうなったのか
参加者の70%が「新しいつながりが生まれた」と回答し、親子・初対面同士の会話や協力が多数生まれました。防災への関心や地域活動への前向きな意識も高まり、地域コミュニティの活性化と共助の芽生えが確認されました。

■今後の展開について
提言書の提出を通じて、本モデルが他校下へ広がり、多様な協働が生まれることが期待されます。

■担当者より一言
本事業では、「地域のつながりをつくること」を中心に据え、地域住民の皆さまと共に企画から当日の運営まで進めました。災害時には行政だけでは助け合いに限界があり、近隣住民との顔の見える関係が大きな力になります。しかし、コロナ禍以降、地域での交流機会は減少し、参加のきっかけをつかみづらい状況が続いていました。
そこで、私たちは「まずは楽しく集まれる場」をつくり、そこから防災への学びや新たな関係性が自然に生まれるよう工夫しました。事前のつながるラボでは、参加者が自ら考え、チームで企画をつくり上げていくプロセスを大切にし、当日もブースの声かけや進行を自分たちの力で担っていただきました。その結果、多くの来場者が地域の人と関わる楽しさを実感し、アンケートでも高い満足度と交流の芽生えが示されました。
もちろん、混雑時の導線管理や初対面同士の交流促進など課題もありましたが、この経験は来年度以降の取り組みにつながる大きな財産です。
これからも、地域の皆さまと一緒になって「助け合えるまち」を育んでいきたいと思います。